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執筆者の写真清心寺

渋滞

ゴールデンウィーク後半戦。昨日一昨日は平日だったので学校や仕事の方も多かったように思う。有休を使い長期休みにされた方もおられるかと思うが、実質本日からの5連休が休暇の本番といったところだろう。


テレビをつけると下り線の渋滞情報が流れる。関東地区であれば、東京から放射状に延びる東名・中央・関越・東北道の渋滞。20キロから40キロほどという数字を見る度、車内の人たちのため息が聞こえてくるような気がしてならない。


ゴールデンウィークではないが、遠方まで出かけるご縁があった時は高速道路を利用する。運転中、交通情報の電光掲示板「○○キロ先、交通集中の為○○キロ渋滞」を見た時は、いつもやるせない気持ちになる。掲示板を見たその時はスイスイと快適に走っているが、あと〇〇分後には、掲示板に示された渋滞にハマるのか。そう思うと、心のどこかに重たいものがある事を知らされる。


思えば、自己の人生にも同じような事が言える。今は日々を心配事なく歩んでいるのかもしれない。しかし、このいのちは必ず死を迎えるという事だけは決まっている。布団に入り、ふと必ず迎える〝死〟という事に思いを馳せる時、今は何気なく暮らしていても、何とも言えないものが心の内から沸き起こってくる。


テレビから聞こえてくる渋滞情報を見ながら、そんなことを思わされた。

死を背負い今を生きる私。その生き方が問われているのかもしれない。


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